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本来の曲はこんな感じです
今回は上のPVを参考にさせていただきましたw
(といっても90%違うものになったのは気のせいです;;)
◆出演者設定◆
【弓使いの少女:モニカ(12歳)】
【大弓使いの青年:ジン(18歳)】
【ジンの義妹兼モニカの姉:ロラン(11歳死去)】
【ヤルクの町の魔物:アルカディオ】
それでは、音ノベラ
-恋人を射ち堕とした日-
始まりです。
HELLRAIN
彼女は、最後の矢を天に放った。
あの人を追う為、自らの罪を償うため。
天に放った矢を、自らの心中に受ける。
ずっと、一緒に・・・
時は1ヶ月ほど前の事。
彼女は名を『モニカ』という。
モニカは有能な弓使いとして、ヤルクという町に来た。
そこでモニカは、妙なうわさを耳にする。
場所はヤルクの役場2階。町の資料保管室。
「なぁ、アイツ…あれから帰ってきたか?」
「いや…多分、もう死んじまったじゃねぇか?」
「だよな…それか、アイツも魔物になっちまっただろう…」
「あぁ…」
[アイツも魔物になる…]
どういう事だろうか…そんなもの訊いたことがない。
そこで、モニカは話をしていた男たちに訊いた。
「あの…その話、詳しく聞かせていただけませんか?」
「あ?あぁ、君は?この辺じゃ見かけないけど…」
「申遅れました。私はモニカです。弓使いとして、各地の魔物を退治しています。」
「へぇ…その年で弓使いか……俺はジンだ。
俺も弓使いさ。ただ、少しサイズが違うけど…。」
「ジンさん…ですか、先ほどジンの仰った
[アイツも魔物になっちまっただろう]というのが気になりまして・・・」
「あぁ…この町の外れには古から伝わる伝説の魔物が居るらしいんだ。
そいつが、最近になって暴れ始めたらしい。
伝説じゃ100年に一度目、5年間覚めるんだとか何とか・・・」
「伝説の魔物…?」
「伝説によると、そいつに傷を一つでも負わされれば、傷を負ったものは
そいつの呪いが全身を駆け巡りやがては同じ魔物になっちまうのさ…」
「呪いで…同じ魔物に……それで先ほど、[アイツも魔物に…]と・・・」
「まぁな…アイツは…三日ほど前に魔物退治に行ったっきり帰ってこないんだ・・・」
「そうなんですか……」
「あぁ・・・」
「ありがとうございました…私、行ってみます。」
「ちょっと待て…本気か?」
「はい、行って魔物を退治し、三日前に魔物退治に行ったお方を助けてきます。」
「やめとけ…君の腕がいくら達者であろうと、奴には敵わないよ・・・」
「・・・でも行きます…。魔物を退治するのが私の使命です」
「そうか…なら、俺は止めやしない」
「ありがとうございます・・・」
「さよならは言わないからな?またここに来いよ。帰ってきたら何か奢ってやるから」
「はい、ありがとうございます。それでは・・・」
「あぁ…またな。」
モニカは資料保管室を後にした。
とりあえず今日は宿を取って身体を休めよう。
それから、情報を仕入れて…弓を……
何時しかモニカは、まどろみの世界へと溶け込んでいた・・・。
今すぐ行きたいが、焦っても無駄である。
明日は情報と弓矢を仕入れなければならない。
この町での目的は古より伝わる魔物を退治する事・・・。
しかしこれが、モニカの最後の使命になることは…まだ誰も知らない・・・。
「あの、この町に古くから伝わる魔物について情報が欲しいのですが…」
翌日、モニカは町の武器屋に居た。
大体の町の武器屋は情報屋も兼ねている。
魔物により効果的な武器を仕入れ売るため、
武器屋の店主は時に情報の売買もするのである。
「古くから伝わる魔物・・・アルカディオのことかしら?」
「アルカディオ…それがその魔物の名前なのですか?」
「えぇ…」
「その魔物…アルカディオについて教えていただけませんか?」
「いいけど…貴女、まさかあの魔物と殺り合う気?」
「はい、私は各地の魔物を退治して回ってる弓使いです。」
「弓使い…やめておきなさい、弓使いが敵う相手じゃないわ」
「どうして…ですか?」
「あいつは防御も高い上に素早いの。遠距離系の弓使いは不利よ。
近距離系の剣使いや拳闘士、五属性魔法を操る魔法使いや魔術師でも敵うかどうか・・・」
「そうなんですか・・・」
「えぇ…だから、アルカディオだけには手を出さないほうがいいわ」
「…ありがとうございます。それでは、この弓の中で一番丈夫で軽いものを、
この矢の中で一番破壊力のある種をお願いします。」
「貴女…今の話訊いてたんの?貴女じゃ敵わない・・・」
「はい、でも、それでも私は行きます。それが私の使命です。」
「そう…それじゃ幾つか教えてあげる。アルカディオ自体は急所を討てば死ぬわ。
でも、急所を射る前に傷つけられるの。あいつはかなり素早いからね・・・
アイツは人間の身体に宿ってるから、頭や心臓を討てばいいわ。それから、タトゥー」
「タトゥー…ですか?」
「えぇ…タトゥーがアルカディオの本体といってもいいくらいよ…
でも、それはかなり細いわ。タトゥーの中心なら、そうでもないのだけど・・・」
「そうですか、情報ありがとうございます。あの、情報料は・・・」
「要らないわ。それより、貴女の名前を教えてくれない?」
「あ、はい。私はモニカと申します。」
「モニカ…あぁ、ジンの言ってた弓使いって貴女だったのね」
「ジンさんをご存知で?」
「知ってるも何も、彼はこの店の常連よ?」
「そうだったんですか・・・」
「えぇ…妹によく似ている弓使いが魔物退治に行くって言ったんだって言ってたわ・・・」
「ジンさんの…妹さん?」
「あら?訊いてなかったの…。彼には、妹がいたのよ…」
「そうなんですか…」
「少し前にアルカディオに殺されちゃったんだけどね・・・ジンを守ったのよ・・・・・」
「そうだったんですか…」
「年が1歳しか離れてなかったの・・・
私と、三人でよく遊んだわ・・・それが去年、アルカディオが目覚めて…」
「去年・・・」
「本当はね、あの子はジンの本当の妹じゃなかったのよ・・・」
「え?」
「捨て子?迷い子?わからないけど、私たちが12歳のときだったかしら・・・
町に一人でいたところをジンの両親に発見されたの・・・」
「・・・そう…なんですか・・・」
「どうか…した?」
「あ、いえ、すみません・・・」
「うんん…あの子は、ジンにだけはよく懐いていたわ・・・
お兄ちゃん、お兄ちゃんって、ジンと話すとき…とても幸せそうな顔をしていたわ・・・・・」
「・・・・・ありがとうございました。そろそろ…行きます・・・。」
「えぇ…気をつけてね・・・」
「はい…そでれは・・・」
お姉ちゃんが…ここに来た・・・
確信じゃないけど・・・でも、多分そうだわ・・・
そして・・・もう死んだ・・・・・
モニカは、アルカディオのことを考えながら、消えた姉のことを考えていた。
モニカは一卵性の双子の妹だ。姉の名は『ロラン』モニカが6歳のときに突然姿を消した。
彼女を探すため。モニカは弓使いとなり各地を巡っている・・・。
これが、モニカの本当の…旅をする理由。